促進耐候性試験機・腐食促進試験機・精密光学測定機器（分光測色計/色差計/光沢計/ヘーズメーター等）の専門メーカー

耐候劣化因子と高照度促進耐候性試験の有効性
スガ試験機株式会社 金原友美

促進耐候性試験方法は、産業分野毎にその製品材料が曝される環境が異なるため、放射照度、照度波長域、温度、湿度、降雨サイクル、結露、明暗サイクル等、製品材料毎にさまざまな条件が考案され、試験されている。日本では製品材料の長寿命保証と開発期間短縮の要請を背景に、試験時間の短縮化を図った高照度キセノンによる促進耐候性試験方法が開発され、現在広く実用されている。また最近では超促進に特化した更に高照度の試験方法も考案され実用されている。

これら高照度に特化した試験を行なう場合、実暴露との相関性のバランスを見極めつつ放射照度の違いによる材料毎の挙動差、相互依存性を良く理解した上で実施することが重要である。本稿では、塗装材料を用いて得られた知見を紹介する。

(塗装工学 Vol.49 No.4 2014年4月）