技術文献

温湿度サイクル型ガス腐食試験機(3種混合ガス濃度自動制御) 型式:GS-UVS スガ試験機株式会社 堀田浩崇

腐食促進において試料に与える温湿度条件の変化及び、屋外の昼夜での寒暖差で発生する結露による影響が大きいことが知られています。ガス腐食試験機では従来、 結露を発生させない一定の温湿度条件のもとで試験されてきました。結露を取り入れたサイクル試験方法では試験槽内壁に発生する結露の影響で試験槽内のガス濃度の低下が起きていました。今回、試験層内壁の結露を抑えた温湿度サイクル試験を可能にしたガス腐食試験機を開発したことにより、実際に試料に結露を発生させながら安定したガス濃度でガス腐食試験をすることが可能となりました。SO2ガス、H2Sガス、NO2ガス3種類の混合ガス試験ができ、各々のガス濃度を一定に自動制御します。さらに、試験条件に結露を取り入れた本装置が実際のめっきの腐食発生と、より相関性の高いガス腐食試験ができることが期待されています。

(TEST vol.13 2009年10月)

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