色彩計測機器を使用する目的は大きく分けて2つに分類されます。一つは生産品質管理、もう一つは新製品開発等の光学特性評価です。どちらも色・つや・曇り度・像のゆがみなどを測定し評価するのが一般的で、色は測色計(カラーメーター)、つや(質感)は光沢計(グロスメーター)、曇り度はヘーズメーター、像のゆがみは写像性測定器が用いられています。近年、さまざまな美観・美粧性を持つ塗料や塗装技術の開発に伴い、それを評価する色彩計測機器にも一層の進化が求められています。
このたび、当社が開発した、安定性と操作性が上位機種と同等で、従来にない低価格を実現した測色計とヘーズメーター及び入射角度の違いによる光学特性評価ができる小型の多角度分光測色計をご紹介します。
(塗装技術5月号 2010年5月発行)