題目:
促進性と相関性向上のための促進耐候性試験機の開発
筆者:
スガ試験機株式会社 渡辺 真
内容:
昨今、太陽電池、車両、橋梁(きょうりょう)、建築物などの長寿命化の要請に基づき、目覚ましい高耐候性材料の開発が各分野でなされている中、市場30年以上の性能、品質を確認する一環として、サンシャインウェザーメーターやキセノンウェザーメーターを用いた長時間の耐候性評価が実施されている。実際10000時間以上(一年以上)の試験時間をかけている場合もあり、高耐候性材料の開発期間の短縮や評価の効率化の観点から、試験時間の短縮化を図った超促進試験方法が開発され実用化されている。その一つとして、メタルハライドランプを光源とした高照度試験が考案・実用化されて久しいが、メタルハライドランプの強大過ぎる紫外線量が起因して、しばしば実暴露との劣化モードが逆転することから、相関性に注意を要するなどの問題が報告されている。
本稿では、メタルハライドランプによる試験を行う際、より促進性と相関性を向上させるためのアプローチとして、その重要な留意点について紹介すると共に、最近、促進性と相関性の向上のための試験装置として注目されている弊社の「メタリング®バーチカルウェザーメーターMV3000型」について紹介する。
書名:塗装技術
発行年月:2014年10月